映画ヘンタイ

映画のかんそう

「名探偵ピカチュウ」

 ポケモンといえば子供の頃にGBAで発売されていたなんとかグリーンをなんとかクリアしたことと、3日で飽きたポケモンGOの思い出しかない。

 しかしながら、この「名探偵ピカチュウ」には並々ならぬ期待を寄せていた。予告編がカッコ良かったし、ピカチュウが可愛いし、なにより監督が「モンスターvsエイリアン」のロブレターマン監督だったからだ。さらにこの監督は現在このブログのトップ画像にも使用されている超かわいい凶暴ノーム人形も出演する「グースバンプス」の監督でもある。


Goosebumps (4/10) Movie CLIP - Indestructible Gnomes (2015) HD - YouTube

 

 「モンスターvsエイリアン」「グースバンプス」に共通するのは並々ならぬ怪獣・モンスター映画愛が溢れすぎているということだ。つまり信用できる男ということである。さらに人間ドラマ部分だってサラッと描いてしまうのだから信用度はさらに高い。モンスター映画でダラダラと人間ドラマを描くなど言語道断で無期懲役だ。

 そんな監督がポケット「モンスター」の映画を作るのだから、否応なしにモンスター映画としての期待が高まる「名探偵ピカチュウ」。奮発して久しぶりに4DXで見た。


【公式】映画「名探偵ピカチュウ」WEB用プロモ映像② - YouTube

 

 いやー最高だった。ちゃんとモンスター映画だった。大小様々なモンスターが主人公とオッサン声の超かわいいピカチュウに襲いかかってきて感動した。

 まずポケモンがいる街をちゃんと説得力を持って描けていることが凄い。少し「ブレードランナー」を彷彿とさせる薄汚れた都会にポケモンが馴染んでいて、それだけでセンス・オブ・ワンダーを感じる。

 父親の死を知らされ、オッサン声のピカチュウと出会い、そこから間髪入れずに小型のサルっぽいモンスターに襲われるのもスピーディーでいい。ストーリーはなんか込み入っていて若干分かりにくいが、そんなことは迫力あるモンスターに襲いかかられるとどうでも良くなるのが人情というもの。

 特に素晴らしいのが中盤の研究所での「エイリアン」的なチェイスからのまさかのディザスター展開。こういう次から次へと事態が展開するスリリングな見せ場に俺の心はフルボッキ。というか4DXで見ると本当に落ちているような感じがして怖かった!最高!

 様々なポケモンとのチェイスやバトルもちゃんとポケモンの特性を活かした見せ場になっていて、すごく新鮮。

 敵の目的が全然理解できないとか、あのガスはなんのために必要だったのとか、ツッコミどころは多々あるも、それを気にさせないほどの面白さがある映画。面白くなったのはちゃんとポケモンのモンスターとしての恐怖を描いたからだろう。ロブレターマンは冗談抜きで次世代のジョーダンテになると思う!